パナマシティの旅行情報
Panama City
中米パナマ共和国の首都パナマシティーは、南米と北米また太平洋と大西洋を結ぶ「世界の十字路」です。
近代的な新市街とコロニアル調の旧市街をはじめ、この魅力溢れる街をご紹介します。
パナマシティについて
パナマシティーは16世紀から、太平洋岸で最初の植民都市、交易の中心として栄え、現在でも近代的で国際色豊かな中南米カリブ地域のハブとして進化しつづけています。
新市街は、高層ビルが建ち並び、世界各国の銀行、ホテル、レストラン、娯楽施設などが充実しています。数あるレストランでは、世界中の料理を楽しむこともできます。一方、コロニアル時代の面影を残した旧市街は世界文化遺産に登録されており、言わずと知れたパナマ運河など、中米有数の魅力にあふれた世界都市です。
パナマ運河の入り口にあるパナマシティー。
パナマシティの見どころ
パナマ運河
Panama Canal
世界海上交通の要衝パナマ運河
パナマ運河は、太平洋・大西洋を結ぶ海上交通の要衝です。1914年、米国が建設に10年の歳月を費やし、太平洋と大西洋を結ぶ約80kmの航路を完成しました。海面の高さと航路となるガツン湖の湖面の高さが異なるため、閘門(こうもん)により高低差26mを3段階で上下する閘門式運河となっているのが最大の特徴です。パナマ運河は軍事的にも重要であることから、開通以来米国の管理下にありましたが、1999年、パナマ共和国に返還され、現在に至っています。
近年は、繁忙期には一日平均40隻の船舶が運河を通航しており、通航所要時間が大幅に増加する等その能力の限界に近づきつつあります。またマックスサイズを超える大型コンテナ船等が多数建造されるようになったことから、パナマ政府は2006年パナマ運河の拡張を計画し、2014年竣工の予定は遅れたものの、今年完成の予定です。
ミラフローレス閘門
ESCLUESAS DE MIRAGFLORES
パナマ運河のビジターセンターミラフローレス閘門
パナマ運河の太平洋側のミラフローレス閘門には、4階建てのビジターセンターがあり、博物館、観覧席、運河グッズショップ、船舶の運航が目の前で見学できるテラス付きのレストランなどがあります。(パナマ市の中心から車で20分)
ガトゥンビジターセンター
Gatun Visitor Center
パナマ運河観光の穴場ガトゥンビジターセンター
パナマ運河大西洋側のガトゥン閘門に併設しているビジターセンターで、ミラフローレスのような立派な設備はなく、展望台やギフトショップ、旧型・新型の電気機関車の展示があるくらいですが、船の通過がミラフローレスよりもはるかに間近で見学できます。間近で見る大型船の通行は大迫力です!
また、パナマシティーから遠いため観光客も少ないのでゆっくりと見学ができますし、運河ガイドにも個人的にばんばん質問できる穴場です。
ガトゥン閘門は(旧)パナマ運河建設に唯一携わった日本人、青山士さんが側壁などの重要部分の設計を担当しており、日本人に一番馴染みある箇所でもあります。
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運河クルーズ
Panama Canal Cruises
水位の上下も体験運河クルーズ
フルクルーズとパーシャルクルーズがあり、フルクルーズは月に2,3回の開催だけですが、パーシャルクルーズは頻繁に催行されています。フルクルーズは文字通り運河を大西洋側から太平洋側に突き抜け、3つの閘門すべてを通過します。所要時間:9~10時間
パーシャルクルーズはミラフローレス閘門、ペドロミゲル閘門、クレブラカット(蛇の道)などを通過しガンボアの港までとなります。(工程が逆の場合もあり)所要時間:5~6時間
外から見るのもいいですが、閘門内で水位の上下を体験したり、目の前で門の開閉を見ることもでき、大変人気です。
カスコ・アンティグオ
Casco Antiguo
コロニアル調の旧市街カスコ・アンティグオ
1675年に建設された旧市街で、市街は半島部に厚い防塁を築き、海賊からの攻撃を避けることが出来るよう建設されました。城壁の中には1796年に建設された大聖堂(カテドラル)をはじめ、国立劇場、サント・ドミンゴ修道院、市庁舎、大統領官邸、フランス広場など由緒ある建造物が立ち並び、コロニアル調の街並みは風情が漂います。1997年ユネスコ世界文化遺産に登録されました。
パナマ・ビエホ遺跡
PANAMA VIEJO
スペイン中南米征服の拠点パナマ・ビエホ遺跡
1519年、スペイン人によって築かれた最初の植民都市です。スペインの中南米征服と貿易の拠点でしたが、1671年にイギリスの海賊ヘンリー・モーガンによって破壊され、現在では、当時の建物の一部が遺跡として残されています。2003年ユネスコ世界文化遺産に登録されました。
カルサーダ・デ・アマドール
CALZADA DE AMADOR
太平洋に浮かぶおしゃれな地区カルサーダ・デ・アマドール
運河工事で掘りおこされた土砂を利用し建設された地区で、太平洋に浮かぶ3つの島を全長約2kmの道路が結んでいます。新・旧市街が見渡せる眺めのいい場所で、洒落たレストラン、ヨットハーバーのほか、米国スミソニアン博物館研究所、水族館、コンサートホールなど観光開発が盛んに進められています。2013年にオープンしたフランク・ゲーリー生物多様性博物館(MUSEO DE BIODIVERSIDAD)も話題を呼んでいます。
Museo de Biodiversidad
国際民芸品市場
CENTRO ARTESANAL INTERNACIONAL
中南米各地の民芸品国際民芸品市場
街の中心から運河方向に車で20分ほどに位置する民芸品市場で、モラなどパナマの民芸品はもちろんのこと、中南米各地の様々な民芸品を取り扱っています。
先住民エンベラ族の村
EMBERA TUSIPONO VILLAGE
土着民族の集落先住民エンベラ族の村
チャグレス川流域のパナマ土着の民族のひとつであるエンベラ族の集落です。高床式の藁ぶき屋根の住居、食事、民族舞踊、工芸品など、近代的なパナマシティーの近くに存在するエンベラ族独自の文化をお楽しみいただけます。(パナマ中心地より車とカヌーにて片道2時間ほど。)
ガンボア・リゾート
GAMBOA RESORT
自然を満喫できるリゾート施設ガンボア・リゾート
運河のガツン湖にあるエコ・ツーリズムに重点をおいたリゾート施設で、サファリツアーやボートツアー、市内・運河ツアー、釣り等数々のツアーが用意されています。施設内にはイグアナやカメなど野生動物が生息しているほか、植物園やケーブルカーなどもあり、施設内で安全・快適に自然を満喫できるようになっています。ジャングルにぽつんと立つバードウォッチング・ロッジ「キャノピー・タワー」ツアーの出発地点です。
パナマ運河鉄道
PANAMA CANAL RAILWAY
車窓から運河沿いの景色をパナマ運河鉄道
パナマ地峡を横切るパナマ地峡鉄道は、カリフォルニア・ゴールドラッシュに沸く1855年に、米国東海岸から西海岸への移動ルートとして開通し、運河建設にも大きな役割を果たしました。1979年に同鉄道はパナマ政府に引き渡されたものの、損傷が激しかったためほとんど使用されていませんでした。
現在の鉄道は、1998年、米国鉄道会社が落札し、鉄道、施設等を修復して、2001年にパナマ運河鉄道として再開したものです。本来はコロン市への通勤用で、観光用車両が一両だけあり、運河沿いの景色を眺めながら鉄道旅行気分を1時間ほど味わうことができます。運行日時は月~金曜日一日1往復のみの運行となっています。
パナマシティへの行き方
中米パナマ共和国の首都パナマシティへの行き方をご紹介します
日本からパナマへの直行便は就航していないため、北米で乗り継いで、首都パナマ・シティへアクセスします。乗り継ぎの待ち時間も含めて所要19~31時間。
空港からパナマシティの中心部までは、タクシーで30分〜1時間。
トゥクメン国際空港
パナマシティ東側郊外にある国際空港で、コパ航空の本拠地でもあります。2006年に大幅拡張・改装を行ない、現在、中南米で唯一2本の滑走路を使用している空港であり、中央アメリカで最も乗降客の多い空港であります。
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服装と持ち物について
年間を通して暖かいので、夏服で十分です。乗り物や室内ではクーラーが強いので、軽く羽織れるものをお持ちいただくことをお勧めします。
市内観光の際は、歩きやすいスニーカーで、エンベラ族の村やガンボアリゾートでは汚れやすいので、防水性のあるスニーカーもしくはトレッキングシューズが良いと思います。また、乾季は特に日差しが強いので帽子、サングラス、日焼け止めなどの日焼け対策を徹底してください。
熱帯性気候で蚊がたいへん多いので、虫除けスプレーも必需品です。
パナマへ行くツアー