こんにちは、海外農業コンサルタントの宮﨑大輔(@JIBURl)です。
2015年10月から11月まで南米ベネズエラの少数民族ペモン族の集落で、オンリーワントラベルさんの本庄さんと農業指導活動を行っていました。
詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
→ ベネズエラのテーブルマウンテンに暮らす少数民族ペモン族へ国際支援を始めました
そして、現在は南米ボリビアのウユニ市で「ウユニ塩湖環境改善プロジェクト」を、オンリーワントラベルさんと協力して実施しています。
ボリビアのウユニ塩湖といえば「死ぬまでに必ず見たい世界一の奇跡の絶景!」というキャッチコピーで知られ、日本で大ブームが起きていますよね。
日本で一番有名な絶景スポットといっても過言ではないでしょう。
しかし、そんなウユニ塩湖で環境汚染が問題になっていることを、あなたは知っていますか?
そして、その原因が実は日本人旅行者にあるなんて……
そのため2015年12月から私たち青年海外協力隊OBとオンリーワントラベルさんが協力し、世界一の絶景ウユニ塩湖の環境を守るためにプロジェクトを立ち上げました。
その資金を集めるために、2016年1月21日からREADYFORでクラウドファンディングも始めました。
そこで今回はオンリーワントラベルブログを見ている皆さんに、ウユニ塩湖の環境改善プロジェクトとクラウドファンディングについてご紹介します。
南米ボリビアのウユニ塩湖で環境改善プロジェクトを始めました
2015年12月から南米ボリビアのウユニ塩湖で、環境改善プロジェクトを始めました。
「えっ、ウユニ塩湖って世界一綺麗な場所なんじゃないの?」と驚かれている人も多いと思うので、まずはウユニ塩湖で起きている環境問題についてご説明します。
01. ウユニ塩湖のトイレ問題
まずはウユニ塩湖のトイレ問題についてご説明します。
ウユニ塩湖周辺には観光客向けに汲み取り式トイレがありますが、実はウユニ市周辺には汚物を処理する施設がないので適切に処理されずに捨てられています。
例えば、こちらはウユニ塩湖の中にある「塩のホテル」と呼ばれる休憩所で、観光客は必ず立ち寄ることになっています。
塩のホテルのトイレは排泄物がドラム缶に溜まるようになっています。
ウユニ塩湖にはたくさんの観光客が訪れるので排泄物も非常に多いですが、これは適切に処理されずに捨てられています。
このままでは、ウユニ塩湖周辺が観光客のうんちやおしっこのせいで汚染されてしまいます。
また、「列車の墓場」というウユニ市の観光スポットにはたくさんの観光客が訪れますが、ひとつもトイレがありません。
そこで、私たちは人間の排泄物を無害化し有機肥料に変えることができる「バイオトイレ」を、列車の墓場に作ることを計画しています。
バイオトイレは日本でも富士山山頂や屋久島で利用されており、自然を守るために最適な環境にやさしいトイレです。
バイオトイレではおしっことうんちを別々に回収して、微生物の力を借りて発酵させることで「肥料」として使えるようになります。
まずは列車の墓場にバイオトイレを建設し、他の場所にも普及させるためのモデルケースにしたいと考えています。
バイオトイレ建設についてはすでにウユニ市のパトリシオ市長とも合意しており、市役所と協力して一緒に建設する予定です。
02. ウユニ市のごみ問題
次に、ウユニ市周辺のごみ問題について説明します。
ウユニ市周辺のごみ問題は大きく分けて、ウユニ市、ウユニ塩湖、列車の墓場の3つの地域で発生しています。
(1)ウユニ市のごみ問題
ウユニ市ではごみの回収場所がないので、市民は家庭ごみを路上に放置します。
そのため、大量に生息している野犬がごみを漁り、ウユニ市の街中はごみが散乱しています。
根本的な原因は、ウユニ市民のごみ問題に対する意識の低さがあり、「市民の環境意識を改善するためには20年から30年かかる」と言われています。
そこで、まずはウユニ市の学校で子供に環境教育を行い、分別回収用のごみ箱を市内に設置する計画を立てています。
こちらはウユニ市役所のごみ処理課の責任者マルセリーノ氏と協力して計画中です。
(2)ウユニ塩湖のごみ問題
ウユニ塩湖の中にもごみが落ちています。
ウユニ市から強風で飛ばされたごみや、観光客がポイ捨てしたごみです。
ウユニ塩湖の中にはごみを捨てる場所がないので、分別収集ができるごみ箱を設置する予定です。
これについては、ボリビア国環境省のブラディミール氏と協力し設置する予定です。
(3)列車の墓場のごみ問題
もう一つの問題は、列車の墓場にある不法投棄ごみです。
観光名所である列車の墓場には、ウユニ市民が不法投棄したごみや観光客がポイ捨てしたごみが大量に落ちています。
そこで列車の墓場を綺麗にするために、旅人育成団体タビイクの皆さんと協力して2015年12月31日大晦日にごみ拾いイベントを開催しました。
30名の日本人旅行者が集まり、ウユニ駅前と列車の墓場でごみ拾いを行いました。
ウユニ塩湖を旅行中の日本人旅行者が協力し合い、ごみ拾いを行いました。
ごみ拾いイベントを一緒に開催した世界一周旅行中の関本渉さんは、「ごみ拾いをしなくてもいいのが理想だが、おそらくそれは数十年先の話。それまでは日本人旅行者がごみ拾いをしていってほしい」と話していました。
集まったごみの量は100袋以上!
特に多かったのはペットボトルとプラスチックゴミでした。
日本人旅行者によるごみ拾いを、毎年恒例の行事にしていきたいと思います。
しかし、まだまだ列車の墓場周辺にはごみが散らかっているので、次はボリビア人と一緒にごみ拾いイベントを開催したいと思っています。
ウユニ塩湖の環境問題について理解して頂けましたか?
ウユニ塩湖で特に問題になっているのは、トイレ問題とごみ問題です。
03. オンリーワントラベルと青年海外協力隊OBの合同チーム
ウユニ塩湖の環境問題のために、青年海外協力隊OBとオンリーワントラベルさんが協力して改善プロジェクトに取り組んでいます。
現在、ウユニでトイレ問題に取り組んでいるのはわたくし宮﨑大輔で、2月からごみ問題に取り組むのは玉置遼です。
ふたりとも青年海外協力隊のOBで、2015年6月まで中米パナマ共和国で活動していました。
私は野菜栽培隊員として有機肥料の作り方や野菜の育て方を教え、玉置は環境教育隊員としてごみ問題の改善活動を行っていました。
そして、パナマでオンリーワントラベルの代表取締役の山田陽介さんと会い、ウユニ塩湖の環境問題に教えて頂き、一緒に取り組むことになりました。
玉置は東洋大学大学院前期博士課程に在籍し、途上国の廃棄物処理の研究を行っています。
2015年には東アフリカ・ケニア共和国のJICAの廃棄物管理プロジェクトにも、開発コンサルタント企業のインターンシップとして参加した経験があり、まさに開発途上国のごみ問題のエキスパートです。
私たち以外にも青年海外協力隊OBが、このプロジェクトに参加してくれる予定です。
国際協力のプロとして継続性がある支援を行います。
READYFORでクラウドファンディングを実施中です
私たちは2015年12月からウユニ市で調査と改善活動を行ってきましたが、ウユニ市の環境問題を改善するためには資金が必要になったので、クラウドファンディングREADYFORで資金を調達することにしました。
2016年1月21日から「世界一の絶景ウユニ塩湖の環境を守るためバイオトイレを作りたい」というプロジェクトを公開しています。
01. 世界一の絶景ウユニ塩湖の環境を守るためバイオトイレを作りたい
1月21日からREADYFORで「世界一の絶景ウユニ塩湖の環境を守るためバイオトイレを作りたい」というプロジェクトを公開しました。
公開と同時にたくさんの支援者から募金をして頂き、わずか4日間で80万円近い募金を集めることができました。
こちらのリンクからREADYFORのページを見ることができますので、ぜひ一度見てください!
→ 世界一の絶景ウユニ塩湖の環境を守るためバイオトイレを作りたい
02. READYFORで募金する方法
ここからは、READYFORで募金する方法をご説明します。
READYFORは募金というよりは、リターン商品を購入してもらう先行購入型の支援方法です。
ですので、3,000円、一万円、三万円、五万円、十万円の中から支援額を選んでいただき、それに応じたリターン商品を送ることになっています。
READYFORの平均募金額は一万円なので、このプロジェクトでも一万円のリターン購入が人気です。
支援するためには、クラウドファンディングのウユニ塩湖プロジェクトページに行き、一番下にある「このプロジェクトを支援する」をクリックしてください。
もしくは、「このリターンを購入する」というボタンでも構いません。
あとは「住所」と「クレジットカードの番号」を入力して頂ければ、簡単にリターンを購入することができます。
三万円以下の募金はクレジットカードが必要ですが、三万円以上の募金は銀行振り込みも選択できます。
購入手続きが終わった後にはメッセージを記入することができますので、ぜひコメントを!
03. 募金額に応じてもらえるリターンを紹介します
3,000円の募金をしてくれた方には、私のブログに名前を掲載し、サンクスメールを送らせて頂きます。
一万円の募金をしてくれた方には3,000円のリターンに加えて、ウユニ塩湖の塩を使ったアロマ商品と、スーパーフード・キヌア商品をお送りします。
日本で大ブームが起きているキヌアは、実は南米ボリビアが原産国だと知っていましたか?
ポップキヌアやキヌアクッキー、キヌアチョコレートも売っています。
三万円の募金をしてくれた人には一万円のリターンに加えて、少数民族が作ったフェアトレード商品を送らせて頂きます。
ボリビアは少数民族がたくさん住んでいる国で、貧しい彼らを支援するフェアトレード団体があるのです。
五万円の募金をしてくれた人には三万円のリターンに加えて、ウユニ塩湖のオリジナル絶景写真集をお送りします。
トイレ建設の様子やごみ問題についても掲載させて頂きますので、ウユニ塩湖に行った気分を味わってください。
十万の募金をしてくれた人には五万円のリターンに加えて、100%アルパカセーターと現地でのガイド・通訳・写真撮影を行わせて頂きます。
以上がウユニ塩湖プロジェクトのリターンです。
最後に
青年海外協力隊OBとオンリーワントラベルさんが協力して、ウユニ塩湖で環境改善プロジェクトを行っています。
1月21日からクラウドファンディングを始め、およそ80万円を支援してもらっています。
しかし、READYFORでは「目標金額に達しないと全額返金しなければいけない」という厳しいルールがあるので、このままでは全額返金しなければいけません。
目標金額の100万円までは、残り20万円が不足しています!
世界一の絶景ウユニ塩湖の環境を守るためには、あなたの力が必要です。
ぜひ、READYFORのページを読んでご支援をお願いします!
[…] 底に心を痛めた日本人たちがバイオトイレの設置やごみ問題に奮闘する活動をしていたようだ!!! […]